【ドラム初心者向け】第4回 初めての練習スタジオ。ドラムの音色に親しもう!
追記:記憶違いが起こりました。初回登場時に素手ドラムしてたのは椎名幹くんです。痛恨のミスです。すいません( ;∀;)
さて、第3回のエントリで個人練習のスタジオを予約し終わり、当日に実際に入る復習用と仮定して本稿を進めます。
受付のスタッフに予約を告げるのにどもりませんでしたか?
「マイク何本ですか?」って言われて「マイク……? なにそれ必要……?」って困惑しませんでしたか?
グイって開けるタイプのスタジオの防音扉の開け方とか重いしわからなくて苦労しませんでしたか?
ちなみに筆者は全部やった失敗経験があります。笑
人は間違うものです。気にしないでいきましょう😂
今回あなたが予約したスタジオが広いか狭いかはわかりませんが、共通してアドバイスできる面を今回は記していくつもりです。
しかしながら、わからない部分や足りない部分などあればコメントいただければありがたく考えています。
Wikipediaにあったドラムセットとその各部位の画像がわかりやすかったので引用いたしました。
通常のバンド練習スタジオでは、この図に向かって左手にひとつクラッシュシンバルを追加したもの、つまりバスドラム×1、スネア×1、トム×2、フロアタム×1、ハイハット×1、ライドシンバル×1、両手方向にクラッシュシンバルが1つずつで×2、という内容が多いです。
ドラムはドラム「セット」と呼ばれるくらいですから、各自が独立した楽器を一つにまとめた=セッティングした楽器です。
これから各楽器と、ドラムセットにおけるめっちゃくちゃおおまかな特性について動画を交えて解説していきます。
それぞれの楽器で何本も記事を書けるだけのポテンシャルがあるので、おおらかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
では、どうぞ!
CONTENTS
ドラムセットにおける重要な「3点」
スネアドラムの音色 snare drum sounds
一般的な名称として、スネアドラム=マーチングドラムという認識だと理解しやすいかと思われます。
タイコに「スナッピー(響き線)」と呼ばれる細いコイル状の金属線が裏面に張られており、表面を打撃することで起こる振動が裏面に反響し、クリスピーな音色をもたらす、という構造です。
ちなみにスナッピーは「ストレイナー」という部位を操作して脱着可能、曲の間で変化させることもできます。
曲を聴いていると歌のバックでテンポに合わせて「ドチタチドチタチ」というようなビートがだいたい流れてます。その中でビートの中域となる「タ」の音を務める楽器、っていうとわかりやすいかもですね。
連打され盛り上げ役になる機会が多く、「ドラマーの個性はスネアドラムの音だ」って言うかたもいらっしゃいます。
今回の動画では素直にタンタンタカタカズザザザザッと演奏しましたが、フチの金属部分を同時に叩いたり、フチのみを叩いたりする奏法もあります。
くわしくは「スネアドラム」の後日記事にて!
バスドラムの音色 bass drum sounds
バスドラムはイコールで大ダイコ。
さきほどの「ドチタチドチタチ」ってビートを例とすると「ド」、低音の役割を担います。
バスドラムは普通スティックではなく、「ドラムペダル」という機材を使用して演奏します。足で踏んで打面をうつ「ビーター」という部品があり、こちらはフェルト製が一般的ですが、演奏する音楽性によりウッド製で硬質な音色を出す場合もあります。
ドラムペダルも奥が深いのでまた別記事にて。
この動画は22インチのバスドラムを使用していますが、下は14インチから、理論的には大きさには限りはありません。
ざっくりした言い方ですが大きければ大きい分、低音と音量が出ます。
書き手はツインペダルを愛用しておりますので両足が使用できますが、通常の練習スタジオで置いてあるのはシングルペダル=右足のみのペダルとなります。
ドコドコ両足でやっていますが、右足のみですと難しいです。ご留意を。
途中からスネアドラムも加えてビートを刻みました。この中でリズムを刻んだのが左手側にあるハイハットシンバルです。
ハイハットシンバルの音色 High-hat symbal sounds
例によって「ドチタチドチタチ」ってビートを例とすると「チ」、高域の音の役割を担います。
ドラムセットに「クール」と「ホット」の要素があるとすれば、「クール」を担うパーツだと筆者は考えています。一般的に、ずっと刻み続けて金属音を鳴らし続ける楽器です。
こちらも足で踏むペダルで、上下が重なったり開いたりする構造になっており、状態によって音色が変わります。動画にて確認してみてください。
ここまでがビートですが、「ドチタチドチタチ」だけでは時間と空間にドラマティックさを演出するには足りない場合があります(筆者はそれがずっと気持ちよく続くのもトランス感あって好きですが……!)。
そこで主にアクセントに使用されるのが、次のクラッシュシンバルです。
アクセント! クラッシュシンバルの音色 crash symbal sounds
「クラッシュ」という名前どおり、「ドチタチドチタチ」のこう着状態をぶっ壊す、そんなシンバルです。ビートのアタマでジャンッってショットすると効果的だったりします。
動画では途中からバスドラムも同時に踏み、低音を追加しています。
通常、クラッシュシンバルをアクセントとして使用するときはバスドラと一緒にショットし、低音も同時に効かせます。
なぜなら、高音のみになると聴覚上で寂しくなるのが大きな理由です。動画の前半と後半を見返すと理解してもらえるかと思われます。
タムとフロアタム、いわゆる「タイコ」原始的な音を確認する
タム(タムタム-トムトム、中型タイコ)の音色 tom-tom sounds
スナッピー(響き線)のない中型のドラムで、主にビート中のアクセントとして用いられる楽器です。ふつうのスタジオですとバスドラムの上に配置される場合が多く見受けられます。
タム用のスタンドもあり、そちらを使用されるスタジオさんもあるので、そこは好みで利用してください。
向かって左から12インチと13インチ。スタジオによっては小口径10インチと12インチの組み合わせもあったりします。
動画では素手とスティックにて、タム同士のショット移動をしています。特に音色の違いに着目してみてください。
フロアタム(大型タイコ)の音色 floor-tom sounds
フロアタム=床にスタンドを使用して設置されるタイプの大きめのタイコです。
今回の動画でショットしているのは16インチ。14〜18インチが多い印象です。こちらはスネアとバスドラの組み合わせで刻み、低音を効かせたビートで演奏される場合もあります。
こちらも素手とスティックにて音色と音量の違いについてみてほしいです。
「ショットされるもの」と「ショットするもの」の違いによって音色が変わるということ。
これも筆者がビギナーのときに知りたかった重要な事実です。
ですから、スティック選びもimportantなのです。こちらも後日記事にします。
刻みにもアクセントにも! 多くの用途を持つライドシンバル
ライドシンバルの音色〜からのビート ride symbal sounds〜beat.
スティック、そしてこぶしで、またカップ部分の音色の変化、そしてビートを刻んでみました。
ライドシンバルはハイハットの閉鎖的・冷感的な印象よりも明るく、クラッシュよりは派手ではない音色から、曲にポジティブな変化をもたらせたい、聴き手に開放感を持たせたいサビ部分などのビートのバックで演奏に使用されることが多くあります。
こちらをアクセントとしても使用し、ライドシンバル一枚で演奏されるドラマーさんもいらっしゃいます。
実物に触れよう、ライブもみにいこう😎
最初からじょうずに出来るなんてむりなんで、ストレス発散でいいんです、はちゃめちゃに叩いてみましょう!
でも耳や腕を痛めないように、力を込めないでくださいね( ´ ▽ ` )
さて、実際にスタジオでドラムを演奏してみていかがでしたでしょうか?
「想像してたより音がデッカいぞ?」ってなるかもしれません。
正解です。
流通や配信されている音源は、各楽器に音量などバランス調整がなされており、特に歌を聴かせる楽曲においてドラムという楽器は音量を小さめにバランスをとる場合が多いです。
人間は五感があります。そのうちの1つが開眼したわー、とポジティブに考えたほうがよいです。
今回の動画もそうですが、映像を通して得られる情報は撮影したデバイスによって限られます(今回記事動画はiPhone7にて撮影)。
ネットに転がっているライブ動画もそうですが、スマホやノートPC、デスクトップの前では、情報のうち数百分の1くらいの解像度しか得られないと考えたほうがいいと思います。
仕事や人間関係においても電話やLINEとかだとうまくコトが運ばなかった場合でも実際に会って話してみたら一瞬で用事が済むように。
前向きに捉えれば、インターネットで得られる感動以上のものなんてそこらじゅうに転がっているのです。
あなたが実際に体を移動させ、音でも物でもなんでもいいです、視覚や聴覚、あるいは触覚や嗅覚でもいい、触れてみて、体験するというのは大切ですよというお話。
というわけで、いけるライブは絶対に行った方がいいです、という結論で笑
今後も当連載を含め、ライブスケジュールを更新していきますので、なにとぞよろしくおねがいしまーす!😂✨
ドラム初心者向け講座、次は実際の叩き方についておはなしします!