【トークライブレポ】『ととのうトークライブ!サウナ図解』(2019年4月1日@東京カルチャーカルチャー)【銭湯・サウナ】
どうもこんにちは。クリヤマ(@kuriyama1youth)です。
俺がリスペクトしている(とか書いちゃうと、「めんどくさい読者だな……」とか思われそうですが)銭湯神のヨッピーさん、そして建築・意匠面で勉強させていただいております書籍、『銭湯図解』の著者の塩谷歩波さんが登壇されると知り、当イベントに足を運ばせていただきました〜。
自分は正直なところサウナより銭湯派なのですが、登壇者のかたがたのサウナへの熱い気持ちが伝わってくる、とても良いイベントでした!
後述しますが、男性には気づかない女風呂あるあるなども聞けたのは大きな収穫です。
結果として今後に行ってみたい銭湯・サウナも増えました。
とてもワクワクしております( ´ ▽ ` )
今回のエントリでは記録として、トークライブレポートをしようとおもいます!
CONTENTS
はじめに、Web上に掲載された告知文を引用させていただきます。
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サウナへの想いを熱波がごとくお届けする、ととのい必至のトークライブ!
『ととのうトークライブ!サウナ図解』
女優、ライター、番頭、イラストレーター……。
各方面から正真正銘の「サウナに取り憑かれし者たち」が集い
サウナへの想いを熱波がごとくお届けする、ととのい必至のトークライブ!
東京カルチャーカルチャーの体感温度は、きっと、サウナ最上段よりぶち上がる!
◎第1部 「サウナ図解」
2月に「銭湯図解」を出版した塩谷歩波さん。
24軒の銭湯を建築図法をもちいて俯瞰図で描いたイラストエッセイ集だ。
こちらの本では語りきれなかった裏面「銭湯サウナ」について語り尽くす。
◎第2部 「サウナパネルトーーク!!」
・歯をみがく、アカスリする…。ととのうためのこだわり
・ととのった時、あなたは何を見ているのか
・サウナで出会ったヤバい人
・テレビいる派?いらない派?
・水風呂のドーピング
などなど。出演者たちがサウナにまつわる気になるテーマで語り合う!
【出演者】
・あり(サウナ検索サイト「サウナイキタイ」運営)
5000軒超えのサウナ施設が登録される
日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」の中の人。
・大西洋(SaunaCamp.代表)
日本初のモバイルサウナの祭典「Sauna Camp Festival」を主催する。
・塩谷歩波(小杉湯番頭、イラストレーター、「銭湯図解」著者)
建築会社勤務の経験をいかし、
建築の図法をもちいて俯瞰図で銭湯を描く。
2月21日「銭湯図解」を刊行。
・清水みさと(女優)
8年間ほぼ毎日サウナに入りつづけているモデル、女優。
サウナイキタイのモデル。サウナをテーマにしたコンピレーションアルバム『MEiSTER』でもモデルをつとめた。
・野田クラクションべべー(本格フィンランドサウナ「The Sauna」運営)
サウナにハマり、
本場フィンランド式のサウナ「The Sauna」を長野県野尻湖に作る。
・ヨッピー(ライター)
「銭湯神」の異名を持つ。銭湯や交互浴にまつわる記事多数。
★ヨッピーさんの記事:『銭湯神ヨッピーが語る!東京都内のおすすめ銭湯&交互浴のススメ』
【司会進行】
松澤茂信(「東京別視点ガイド」編集長)
(引用元:http://tokyocultureculture.com/event/general/27143 )
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◎第1部 「サウナ図解」
今回のイベント会場の「東京カルチャーカルチャー」では、テーブル付きで座ってトークライブを楽しむことができます。
オーダーはテーブルの呼び出しボタンを押してウエイターさんを呼ぶシステムで、退出時にお会計する後払いシステム。
オーダーを済ませ、オンタイムでパネリストが入場されました。
まずは銭湯好きにはおなじみのオロナミンCとポカリスウェットで割った飲み物「オロポ」でカンパイさせてもらいます。
第1部「サウナ図解」では塩谷歩波さんを中心にトークを展開。
著書『銭湯図解』でも掲載している銭湯さんを紹介しつつ、「銭湯での楽しみ方も無限、そしてサウナでの楽しみ方も無限!」と、よりよい過ごし方についてご提案されていました。
塩谷さんはここさいきん週2〜3でイベントをされており、多忙をきわめているそうです。
にもかかわらず、塩谷さんのサウナを語る熱量は疲れを感じさせないほどとても強い。「この人の情熱は本物だ!」と、オーディエンスの1人として胸が熱くなりました。
『銭湯図解』ではサウナを併設した銭湯さん紹介が多く、読者としては、「このイラストにはそんな意味合いが!」と感心しきりでした〜。
紹介されていたのはこちらの6店舗。
- 桜館(蒲田)「足首を攻める水風呂」
- 吉の湯(新高円寺・成田東)「とんでもない ととのいイス」
- サウナの梅湯(京都)「沁みる外気浴」
- 蒲田温泉(蒲田)「癖が強いヌシ」
- 境南浴場(武蔵境)「泣きに行くサウナ」
- クアパレス(習志野)「爆音のシアターサウナ」
吉の湯さん以外は未踏の地でしたが、興味深くて食い入るように聞き入ってしまいました。
しかも吉の湯さんは、最近ものすごい「ととのいイス」を導入されたそうで……! わたくし再訪の機運が高まります。
ぜったいに桜が咲いているこの季節のうちに「桜館」さんは行くべきだし、特に習志野の「クアパレス」さんの話はぶっ飛びました。
中野高円寺を中心に都内の銭湯さんをまず回りたいと考えていましたが、近いうちに行ってみたいと思います……!!
◎第2部 「サウナパネルトーーク!!」
第1部終了後、10分間の休憩を挟んでパネリスト全員のトークセッションになりました〜。
こちらは、
- 歯磨き? アカスリ?「ととのいのこだわり」
- ととのったときなにが見える?
- サウナで出会ったヤバイ奴
- (サウナ内で)テレビいる派? いらない派?
- サウナが法で禁じられた世界
- マイフェイバリットサウナ
- 水風呂のドーピング(メントール使用など)ってあり?
- 銭湯の女湯 ヌシの存在で修羅場と化している件
- あったらいいな! こんなサウナ
上記9つのテーマを主にパネルトークを展開。
「サウナで出会ったヤバい奴」はもうお題からしてぜったい面白いの出てくると予想してましたし、実際お腹いたいほど笑ったんですが、さすがにインターネッツ上に書いちゃダメなやつばかりでしたw
気になったひとで俺の友人知人のかたでしたら、会った時にでも話します!笑
■印象的だったトーク中のパンチライン😂
(ととのったときなにがみえているか)「いやいやなにもみえてないでしょ?(ととのい時に広がる宇宙論を否定するように😂)」(ヨッピーさん)
(「ととのい」ってお酒で酔っ払ったときに似ていますよねという問いかけに)「違います(キッパリ)」(塩谷さん)
「サウナの12分計って0〜6までと3〜9までのあいだで時間の長さが違いますよね」(清水さん)
(法律でサウナが禁止されたら)「脱法サウナをつくる」(ヨッピーさん)
(同 法律でサウナが禁止されたら)「ピザ窯をひんぱんにチェックする」(大西さん)
(同 法律でサウナが禁止されたら)「1週間もしないうちに犯罪者になる」(塩谷さん)
「心拍数が上がると人はより時間が早く感じられるようになる」(ありさん)
■「ととのい」について参考になったコメント
(おすすめのととのい方法は)「海兵隊のリラックス方法をやる。まゆげよし、まぶたよしというように、身体の各部分を脱力する」(ヨッピーさん)
→おそらくこちらのリラクゼーションテクニックのことかと
(同おすすめのととのい方法は)「交互浴後に肩甲骨をぐるぐる回す。足指を開閉してマッサージすると血流がよくなる」(塩谷さん)
■各人のマイフェイバリットサウナ
ヨッピーさん
→豊島区銭湯 ゆラックス
野田クラクションベべーさん
→サウナセンター
清水みさとさん
→駒の湯(三軒茶屋)
大西洋さん
→サウナ&カプセルホテル ニューウイング(錦糸町)
ありさん
→神戸サウナ & スパ
(特記事項)サービスレベルが尋常じゃない! とのこと
塩谷歩波さん
→
フィンランドのサウナセウラ(筆者注:saunaseura helsinki か?)
と、それぞれお答えいただきました。
あとやっぱり小杉湯はいい! と番頭である塩谷さんの口から聞けたのよかったです。
じぶんもヘビーユーザーとして納得、わかります。とにかく水質がよいんです。あつ湯のバイブラ具合も推してて、「ああ、中の人のご意見ありがたや……!」と、感激しました。
それから、いくら神だからといってもヨッピーさんを持ち上げるつもりはないんですが、第1部から常にマイクを口元に当てていて、トーク中の拾うべきところをちゃんと拾って盛り上げておられました。さすが銭湯神(銭湯神かんけいあるのかな( ´ ▽ ` ) )。
実は小杉湯で何度かヨッピーさんをお見かけしたことがあるのですが、「たまに読者のかたから握手を求められるときあるんですけど、何で社会人になってフルチンで握手してるんだろうって思うときあります」ってお話されてまして、やっぱりまだお声がけしてなくてよかった、ってなりました……!
男性には気づかない女風呂あるあるが実在する!
さて、冒頭でもお伝えしました、全然しらなかった「女風呂あるある」について。
塩谷さん談ですが、某銭湯には某ものすごい「ヌシ」がおられるそうで、その方独特のお風呂セット一式を、スーパーによくあるバスケットかごで持ってくるそうです。
サウナ室の中ですっごい量で何が入っているのかな、とかチラ見したら、普通のシャンプーや化粧水乳液などのお風呂セットのほか、袋に入った大量の氷とアイスピックが。
女湯サウナでは頭に氷を入れたジップロックを乗せて、挟む形でそのうえにタオルを乗せる文化があるとのこと。
サウナ室で氷が溶けてきたらそれを飲むか、やはり持参したマテ茶に割って冷たくして飲むそうです。
で、いい感じに溶けてないやつはアイスピックでガリガリと削ると。
「サウナって密室だしアイスピックとか危なすぎだろ」と心の中でツッコんだのは言うまでもありません。
壇上の男性陣も「そんな持ち込み内容とかバーテンダーじゃないですか!」
「男湯でそんなんないですって!」と驚愕しきり。
「さきほどからまったく共感できません」との意見も。
ほかにも先輩の方が「ちゃんと髪洗ったの!?」とか聞かれることがたびたびあるそうで、マナーに厳しいひとが多々おられるそうな。
「氷を『ホラよ』って1コもらえると一人前って認めてもらえますよね」「わかります〜」と塩谷さんと清水さんは女風呂サウナで繰り広げられる試練を通過した方々どうし共感しあっておりまして。
しかもある男性の登壇者からは、「当時付き合っていた女性と一緒に銭湯いったら泣きながら出てきて、『どうしたの?』って訊いたら難癖つけられてケンカしてしまっていた」という発言が……!
そりゃもちろん自分も水風呂はいるときとかかけ湯とかしますし最低限のマナーは守りますが、ああ、全然違う世界なんだなって思わざるを得ませんでした。
まんきつさん著『湯遊ワンダーランド』で描かれていた、女湯におけるサウナカーストは実在するのだ、マンガだからってネタじゃなかったんだと、男湯ユーザーとしては衝撃でしかなかったです……!
しかも注意してくる人ほどちょっと打ち解けるとめっちゃいい人だったりするとか。
男風呂から壁一枚へだたっただけでまた違う世界なんだ、奥が深いな、とびっくりしましたー!
終演後の感想とまとめ
女風呂の例外もありますが、きほんてきに終始「あるあるー」とうなずきっぱなしで、2時間半が短く感じられました〜。
「銭湯やサウナは1人になれる、孤立はしない孤独になれる場所」と以前当ブログにて書きましたが、パネリストのかたがたのお話を聞いていて、だからこそ同好の士と会ったりすると、噴火したマグマのように饒舌に言葉があふれだすのかもしれないと思いました。
そこらへん音楽や文学でも同じですし、好事家に通ずる共通点なのかもしれないですね。
個人的なことですが、俺は好きなことをしゃべるときに話し方がまくし立てるようなところがありまして、そこコンプレックスなのですが、知識量を詰め込みすぎる、つまりオタクになるとそうなっちゃうデメリットもあるのかなぁとも……。
誤解されるときもありますし直していきたいものです。
ある種、「沈黙と孤独の文化」だとサウナを捉えていたふしがあったのですが、本場フィンランドではサウナ内でも気軽に話すようなフランクな雰囲気があるというのも初めて知ったのも新たな視点の発掘となりました。
持参してきた『銭湯図解』にもサインをいただけましてうれしかったです。
今後とも勉強させていただきます〜。
おみやげに大塚製薬さんからイオンウォーターもいただきました。発見が多いうえに笑えた、とても良いイベントでした。
ほんと学ぶとこいっぱいで楽しかったです!( ´ ▽ ` )
東京カルチャーカルチャー
同イベント関連エントリ
イベント中に紹介された銭湯・サウナさんについても当ブログにて過去に記事を書いておりました〜。
よろしかったらこちらもどうぞ!
そして当ブログでも、今回言及されていた他の銭湯さんも書いていきます!
やる気が出ました٩( ᐛ )و!