【銭湯】「弁天湯」(杉並区・新高円寺)草原にマーガレット咲き乱れる浴場。水質もよくて深くあたたまる!
どうもこんばんは、クリヤマ(@kuriyama1youth)です。2019年のこどもの日、はじめてご年配の方々と銭湯のオープン待ちをするという経験をしました(ライブみにいくときとかでもあまりやらないのです😂)。
そもそも端午の節句に菖蒲湯につかる習慣は、「勝負」「尚武」という意味にかけた言葉遊びからきたそうです。
武家時代、男の子にたくましく成長してもらいたい、という意味合いからきたそうな。大人でもリラックス作用や血行促進への期待、肩こりや腰痛予防にも効果があるとのことです。
ってな訳で、いかねばならぬときもある(ただ銭湯いきたいだけ)。
今回は2019/5/5、開店時間の15時入店@「弁天湯」(杉並区・新高円寺)をご紹介いたします!
CONTENTS
- ロビーと脱衣所にはセンスある独特の雰囲気
- マーガレットが咲き誇る色鮮やかな浴場
- 湯舟はジェット・寝風呂・電気風呂が心地よし!
- 現存するベテラン銭湯絵師を輩出「背景広告社」!
- 新高円寺の民に愛される銭湯
- 銭湯概要
- 【過去記事】お近くの銭湯さん( ´ ▽ ` )
- 「背景広告社」参考サイト
ロビーと脱衣所にはセンスある独特の雰囲気
「弁天湯」さんの最寄駅は東京メトロ丸ノ内線「新高円寺」駅から徒歩6分。
JR総武線・中央線「高円寺」駅からは徒歩10分くらいと、ほぼ中間に立地しています。
実は筆者、以前この辺りに居を構えていたこともあり、5年以上ぶりの再訪だったのですが、「銭湯好き」となった今の時点だと、当時に気づかなかったところが多すぎて驚きました。
まず受付の「殿方」「婦人」の看板とのれんがカッコいい。ロビーでは大型テレビのほか、イラストレーターのイラスト、銭湯書家による作品が展示されています。
某ジャニーズの方がドラマのロケ地として訪れたらしく、効果でその筋では知名度も高いようです。
脱衣所にも作家さんの絵が飾られています。今回は人気で使用できませんでしたが、電動マッサージ機はナショナル製でした。
木カゴが積まれていたり、柱が鏡になっていたりと、機能面としてもよいです。ピンク色の常連さん用ロッカーもあるらしく、そこに常用のお風呂グッズを入れているようです。100円自販機が脱衣所内にあることが地味に嬉しい。
マーガレットが咲き誇る色鮮やかな浴場
立ちシャワーはホースが2種類、シャワーヘッドが1種類。洗い場は全面鏡となっております。シャンプー・ボディーソープなどは無料設置しておりませんのでご注意ください。
ですが、シャンプー類を持参するなど手間を差し引いてもあまりある「弁天湯」さんの魅力は、浴場の趣向の〝乙女感〟ではないでしょうか。俺はそう考えます。
正面のタイル絵は白い三つ叉に、何種類かの茶色の長方形タイルがベースとなっており、木々を思わせます。
丸い照明に寄り添うように、青系統が何色も使用された丸ガラスにて花しょうぶの意匠が描かれています。
これだけでも綺麗なのに、壁面は淡い黄緑色のタイル。そしてマーガレットの花々によって彩られているのです。
そして空に抜けるような青色ペンキで塗られていく天井ーー。
この感性は〝乙女心〟に深く通じている者でしか出せないはずです。ここでいう〝乙女〟は、ジェンダー的な意味合いはありません。ハードボイルド、馴れ合いをするくらいだったら孤独を厭わない者の心意気。「『それ』を美しい」と考え、実践する人の姿勢を指します。
他の銭湯さんとの差別化として、このデザインをした人は凄いな、と心から思います。おかしなこと言ってるなぁとか思われそうですが、つまりはSO COOLってコトです。
湯舟はジェット・寝風呂・電気風呂が心地よし!
大量の菖蒲が毛布などを入れる用の洗濯ネットに入れられて、湯に浮かべられていました。
質の良い井戸水を沸かしたお風呂は熱め、46℃を表示。
毎週木曜日は入浴剤「温泉源」を使用、毎週日曜日は各種薬湯を実施されているそうです。
肝心の浴槽はハイパージェットのボディーマッサージ風呂。
寝風呂はなだらかな段差が付いておりこちらも角度がつけられており、体を深く沈められます。
良い具合にバイブラが当たり、四角いタイルもゴツゴツしてて指圧効果を感じます。
電気風呂は苦手な筆者でも少しずつビリビリと心地よさを感じるいい塩梅でした〜。
現存するベテラン銭湯絵師を輩出「背景広告社」!
と、男湯ですと向かって左、女湯と隔てられている壁に、昭和の映画などでよくみる、おそらくはホーローで出来た「銭湯広告」があるのを発見!
筆者はここでなにげに内心めちゃくちゃにテンションが上がりました……! 単に周りが見えてないだけかもしれませんが、これまで東京の銭湯に通う趣味をみつけてからというものの、こうした「銭湯広告」を見つけたのは初めてだったからです。
同時に銭湯広告の存在は、「メディアとしての銭湯」が成立していた時代を残すものという意味合いもあります。つまり、情報源としてテレビ・雑誌・新聞、の前か同時期に「銭湯」が売れる媒体として成立していたということ=人が集まる場所だった、文字通りコミュニティとして生きていたということです。
現代においてその意味を読むのは何かの鍵になるのではないかと思われます。
そして描かれていた広告に掲載されていた医者の住所に「ルック商店街高円寺浴場脇」、との情報が掲載されているなど、以前にはもっと銭湯があったのだ、と考えさせられました。
広告相談の欄に「背景広告社」と営業の看板が。湯上りにググってみると、なんと現存する数少ない銭湯絵師のうちの2人、丸山清人さんと中島盛夫さんはそこの社員だったと発覚!
古くからの銭湯ファンには周知の事実でしょうが、そうした物語性はなんの情報もない1ファンとしては強く興味を惹かれる部分でした……!
新高円寺の民に愛される銭湯
完全に気分で向かっただけなのですが、端午の節句に〝乙女感〟のある銭湯に行ったというのは、非常に爽快なところがありました。
俺の中でリラクゼーションスポット、というのはもちろん、「カッコいい場所」として「弁天湯」さんはあります。
最寄りに来られたときはぜひとも!( ´ ▽ ` )
銭湯概要
住所:東京都杉並区高円寺南3-25-1
営業時間:15時半〜25時
定休日:月曜
料金:公衆浴場料金
大人 / 12 才以上 460円
中人 / 6才以上12才未満(小学生) 180円
小人 / 6才未満(未就学児) 80円
備考:コインランドリー併設
【過去記事】お近くの銭湯さん( ´ ▽ ` )
「背景広告社」参考サイト