【銭湯・サウナ】独特な2階建建築。湯船の配置もユニークな「大黒湯」(東京・新中野)
クリヤマです、どうもおつかれさまです。虚弱体質なんですぐに体調が限界を迎えます。
でも今は銭湯生活して体質もよいかんじに温まってますし、けっこう精神的には幸福度たかいなぁって思ってます。
人生塞翁が馬といいますか、何が損得かわからないなぁと感じるきょうこのごろです。銭湯通いしはじめたのも体こわしたからですしね。
ってな訳であたたまりに送り出していただきました。
今回は2019/3/28夜入店@大黒湯(新中野)でございます。
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静かな場所にやわらかフォントが輝く( ´ ▽ ` )
東京メトロ丸ノ内線「新中野」駅下車、徒歩3分。
みずほ銀行のある交差点の横断歩道をわたって鍋屋横丁通りに入り、右手側に曲がって直進。それからしばらく歩き、左の細道に入った場所にあります。
中野区立の本郷小学校と隣接しており、治安はまあまあいいのかなと。近場に中学校もありますし、部活やクラブ活動帰りの時間帯は児童・生徒で賑わうのかもしれません。
店舗入り口に、お店の人が手入れしているのでしょう、小さくてかわいらしい花壇あり。
そして円柱型の灰皿。店内は禁煙とし、分煙化に務めているのだと思います。
筆者は長年喫煙していたのを辞めて、1年ほど経つ非喫煙者ですが、昨今の東京都の条例では、飲食店での受動喫煙防止に関する要件が強めの状況のように思えます。
分断ではなく、せめて銭湯のような、リラクゼーション施設くらいは共存できる空間にならないものか……、と。
完全禁煙は気持ち的に酷だから、分煙化の方向で促進してほしいものです。
銭湯にくわえてサウナ利用を追加すると料金は900円。
ちょっと強気のお値段設定ですが、受付を済ませるとお尻に敷く用のマットと、タオル一式が入ったビニール製トートバッグをひとまとめに渡してくれます。
こういうひとまとめにしてくれるのはうれしいですね〜。返却時もラクです。
じぶんが行ったこの日はほぼ貸切状態でした。
脱衣所にはマッサージチェアーあり。広々としており、腰掛けもたくさんあります。社交場としても機能しているのだろうなと伺われます。
前述のとおりほぼ貸切状態で1人だったのですが、脱衣所の一角には東京都の広報誌や高齢者向けの医師通信も置かれており、当たり前ですが社会にコミットしておられる場所なのだな、と思わされました。
不思議な設計は一見の価値あり。関西銭湯の影響も?
さて、浴室へ……。と、いきなり見慣れない光景です。
なによりも目を見張るのは、浴槽内で2階建てになっているところ。
「大黒湯」さんの外観が普通のビルだっただけに、ユニークに見えます。出っ張った箇所がサウナ室となり、水風呂と隣接している構造です。
壁は全体的に白基調で構成されており、洋風模様がみられます。浴槽のタイルは茶系のレンガ風で、モダンな印象を与えます。
立ちシャワーが直接降りかかってくるかたちとハンドシャワーでの種類違いで2つあります。
そこで湯を浴びてから、丸い鏡がかわいらしい洗い場へ。そこのシャワーヘッドは濃紺で固定されたタイプ。
カランには無料ボディーソープ&リンスインシャンプーもあり、気軽に立ち寄れる印象です。
湯温はすべて44度と熱め。中央の気泡が少ない湯船から慣らしてほかのバイブラ湯に移るとよい塩梅です。
大黒湯さんの浴槽の特徴として、配置が他の多くの銭湯さんと異なり、中央に配置され、そこから奥の壁際のバイブラ式座風呂、寝風呂につながる流れとなっています。
座風呂は身長170センチの俺が座って少し浅さを感じましたので、高身長のかたは入り方に工夫がいるかもです。
それにしても、中央に浴槽があるタイプは俺が利用した中では都内ではじめてかもしれません。
関西では中央にあるのがポピュラーだという説もありますので、その影響もあるのでしょうか。
確かにむかし、京都タワーの地下にある温浴施設を利用した際に、中央に浴槽があったとおぼろげながら記憶しています。設計士さんの思惑が気にかかりました。
2階は別料金でサウナ&水風呂体験
寝風呂に浸かって見上げたときには「まるで友人宅のロフトのようだな」と、ちょっと不自然に見えたでっぱりのサウナ室に臨みます。
2階利用、つまり水風呂とサウナ利用の場合は別料金となります。
階段には転倒防止のために手すりがかけており必ずこちらを使用して登り降りするのをおすすめします。
床も濡れていますし、リラックスするための場所で怪我したら台無しです。バリアフリーでいきましょう。
サウナ室内は無音の「沈黙系」。5分の砂時計が壁の両端に設置されています。収容人数は5人ほど。俺が入ったときは96℃でした。
サウナ室を出てすぐそばに水風呂がある、というのが利点です。湯船含めて9往復、たしかに整わせていただきました♨️
「コミュ力風呂」?😵 「コミカ風呂」!😂
「いいお湯でした〜」と受付のかたにご挨拶して、店を振り返ります。
「大黒湯」の隣に書いてある文言が目に入りました。
コミュ力(が必要とされる)風呂……
自信ないな……
無知とは怖いものだ、「試される銭湯」だったのか……と思いましたが、ちょっと調べてみると、
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との、めぐみ帝国さん( @reich_megumi )のツイートにいきあたりました。情報を残してくれたことに感謝いたします。
「イシイ」という設計事務所さんの所在はWeb上には見当たらず……。残念。
しかしながら検索によると、同じく「コミカ風呂」というブランドの銭湯さんは複数現存するようですし、銭湯の昭和建築設計において少なからず存在感のある企業さんだったのではないでしょうか。
「コミカ風呂」は持ち前のミステリ脳を使って今後とも考察していきたいとおもいます。
あ、筆者ですが、小説もやってるんでよかったら小説販売カテゴリとかもみてやってください(突然の宣伝)。
話が逸れましたが、大黒湯さん良い銭湯サウナ屋さんでございました〜!
新中野は他にも「澤神」という激ウマなつけ麺やさん、鍋屋横丁通りには「どうげんぼうず」というおいしいラーメン屋さんがあるので美味の旅にもどうぞです!
ぜひとも( ´ ▽ ` )
銭湯概要
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住所:東京都中野区本町4-32-10
営業時間:16時〜25時(女湯は23時半まで)
定休日:月曜、祝日の場合は翌日休み
料金:公衆浴場料金
大人 / 12 才以上 460円
中人 / 6才以上12才未満(小学生) 180円
小人 / 6才未満(未就学児) 80円
備考:サウナ込みで900円。
【おまけ】
鍋屋横丁通りでグッときた場所のお写真。